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脳腫瘍,脳動静脈奇形,三叉神経痛の治療 | 高知ガンマナイフセンター(もみのき病院)

転移性脳腫瘍を有する高齢患者に対する定位的放射線治療

Minniti G, Esposito V, Clarke E, Scaringi C, Bozzao A, Lanzetta G, De Sanctis V, Valeriani M, Osti M, Enrici RM Stereotactic radiosurgery in elderly patients with brain metastases. J Neurooncol. 2012 Nov 28. [Epub ahead of print]


 定位的放射線治療(SRS)は、転移性脳腫瘍の患者の全脳照射に変わるものとして、その潜在的な毒性を軽減することを目的に、ますます増加傾向にある。

 著者らは、70歳以上の患者で転移性脳腫瘍に対する初期治療としてのSRSの臨床予後を評価した。 2007年11月から2011年10月までに70歳以上の1から4個の転移性脳腫瘍を有する患者102人をSRSで治療した。

 この研究の主要エンドポイントはすべて生存期間とした。二次的エンドポイントは、局所制御と遠隔転移、死因、パフォーマンス測定、ならびに治療毒性であった。 フォローアップ中央値は11.0ヶ月(範囲1−48ヶ月)で、生存期間中央値ならびに遠隔転移までの中央値は、それぞれ13.2ヶ月と10ヶ月であった。1年、2年の生存率は63%と28%であり、それぞれの遠隔転移率は54%と78%であった。

 45人の患者は頭蓋外病変で死亡したが、14人は進行性頭蓋内病変で死亡した。9人はSRS後に局所再発した。1年、2年の局所制御率は、それぞれ90%、84%であった。

 ミニメンタルステート検査(MMSE)を用いた神経認知機能の評価では、SRS後に有意な神経認知低下を認めなかった。MMSEスコアは15%の患者で改善し、12%では悪化し、他の患者では不変であった。重篤な神経学的合併症は7人(7%)の患者で報告され、手術か内科的治療を要した。

 綿密なモニタリングを伴ったSRSによる初期治療は、若年者に対するSRSの過去のシリーズで報告されたものと同様の予後を示し、延命効果に関して比較的安全な治療戦略を示すかもしれない。  

上記の記事は高知ガンマナイフセンターが発行した「ガンマナイフ治療最新情報」に収録されています。

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