レクセルガンマナイフはスウェーデンのカロリンスカ大学レクセル教授により開発された器械です。1968年にカロリンスカ病院にガンマナイフ第一号機が設置されました。当初は難治性疼痛や機能的疾患の治療目的として設計されましたが、その後脳腫瘍や脳動静脈奇形、さらには三叉神経痛へとその適応が広がっていきました。ガンマナイフ治療には多くの利点があり、また開頭手術と比較して合併症のリスクも少なく、患者様により優しい器械といえます。
高知ガンマナイフセンターでは四国での第一号機として平成10年5月より治療を開始し、症例数は令和6年8月現在、6000例を超えています。さらに2020年10月より最新治療装置ICONを導入し、より身体に負担の少ない治療が可能となっています。
このサイトでは、ガンマナイフ治療に関する詳しい説明や最近の知見などについて、わかりやすく説明していきます。適応の患者さまがおられましたら、ご紹介頂ければ幸いです。
ガンマナイフの原理
治療装置は、固定されたコバルト線源から192本のガンマ線(X線よりもさらに波長の短い電磁波)がヘルメットの一点で集まるように設計されています。
一本一本の力は弱く、頭を貫通するときに組織への影響を及ぼす恐れはありません。ところが焦点のごく狭い範囲にのみ、強力なエネルギーが発生し、脳腫瘍や脳動静脈奇形などの病巣を選択的に破壊することができます。
これまでは手術不可能とされていた深部の病巣にも適応できる画期的な治療法です。
ガンマナイフ「ICON」について
治療の流れ
受診・入院のご案内
ガンマナイフ治療実績
ガンマナイフニュース発行について(医師の方々へ)
患者様を紹介して下さった先生方へ平成11年10月より毎月1回ガンマナイフセンターの情報誌として「ガンマナイフニュース」をお送りさせて頂いています。
平成15年8月のガンマナイフ治療1,000例達成までは月刊誌「ガンマナイフで治せる病気」、平成17年7月の2,000例達成までは「ここが知りたいガンマナイフ治療
Q&A」、平成21年4月の3,000例達成までは「What’s Newガンマナイフ」、平成24年12月の4,000例達成までは「ガンマナイフ治療最新情報」と題して送付してきました。
平成25年1月からは、題名を「ガンマナイフ治療最前線情報」と変更して送付させて頂いております。
ガンマナイフ治療に関する最新の情報を随時お送りしていますので、先生方の診療のご参考にして頂ければ幸いです。次のリンクからご覧になることもできます。
ガンマナイフ治療最前線情報WEB(第1号〜144号)
ガンマナイフ治療に関する最新の情報を随時お知らせします。
12/09 第144号を掲載しました。
「ガンマナイフ最新情報」より
平成25年2月に刊行した「ガンマナイフ最新情報」より記事をピックアップしています。
7/17 「
転移性脳腫瘍を有する高齢患者に対する定位的放射線治療」
7/24 「
聴神経鞘腫に対するガンマナイフ手術後の中間神経障害」
7/31 「
脳動静脈奇形に対する定位的放射線治療後の遅発性の臨床および放射線学的合併症」
8/07 「
肺癌転移性脳腫瘍に対する全脳照射+放射線外科に対して・・・」
10/2 「
多発性硬化症に関連して起こる三叉神経痛に対するガンマナイフ治療」
1/30 「
10箇所以上の脳転移の患者の治療にガンマナイフを使用した定位的放射線治療 臨床論文」
2/25 「
小児AVMに対するガンマナイフ手術:25年の後方視的研究 臨床論文」
3/1 「
大きな転移性脳腫瘍に対する2回にわたるガンマナイフ治療の前方視的パイロット研究」
日本ガンマナイフ学会のホームページ
さらにガンマナイフに関する詳しい情報をお知りになりたい方はこちらをご参照下さい。
医師の監修による適応疾患ごとの治療方法、治療効果なども掲載されています。